10MTV サービス概要・会員登録 産経iD新規登録(無料)・ログイン
日本の「名著」をひもとく

日本の「名著」をひもとく

 
「名著」は時代を映す鏡であり、折々の日本人の姿をあざやかに浮かび上がらせるものでもあります。それぞれの名著が含み持っていたメッセージとはいかなるものか?また、現代の日本人はそれらの名著から何を受け取ることができるのか。日本社会と名著の接点をさぐる特集です。

メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味

いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味

反知性主義が跋扈する現代社会。21世紀も四半世紀が過ぎ、知性で社会を理解しようとすればするほど葛藤が生まれるこの時代、日本人にとってはもう一度読み直すべき作家が夏目漱石ではないだろうか。実は1世紀以上前の明治の終...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/02
與那覇潤
評論家

未完の長編『銀河鉄道の夜』の魅力と宮沢賢治の思想に迫る

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(1)あらすじと賢治の原稿

宮沢賢治が遺した未完の長編『銀河鉄道の夜』は、多くの人のこころを揺さぶりつづけてきた。その魅力のありどころ、少年少女期の読書では分からなかった背景や宮沢賢治の思想について、『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読』(岩波...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/06
鎌田東二
京都大学名誉教授

司馬遼太郎と日本人…まず遠藤周作、池波正太郎との比較で考える

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(1)1923年生まれの3人の作家

司馬遼太郎生誕100年の今年(2023年)、小学生の頃から愛読者だった片山杜秀氏が司馬文学の魅力と限界、今日への影響を語り尽くす。まず同年生まれの作家として挙げられるのが遠藤周作と池波正太郎。戦前に教育を受け、20代前半...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/05/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

『潮騒』と『太陽の季節』…美への憧憬vs煽情的な太陽族

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(4)三島と石原の芸術性は対極的

三島由紀夫と石原慎太郎はほぼ同時代に活躍した作家であるといえる。しかし、二人の作品を見ると、似たモティーフを用いつつも、その扱い方が全く異なることが見て取れる。交流があり影響し合った二人が、それぞれ何に重きを置...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/29
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?

『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト

1971年に出版されてベストセラーとなった土居健郎氏の『「甘え」の構造』。初版の刊行以来、続編や増補版が編まれ、長く読み継がれている名著だが、そのメッセージには「甘え」に対する2つの誤解があるのではないかと與那覇氏は...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/05/27
與那覇潤
評論家

誤解された『タテ社会の人間関係』…日本社会の本質に迫る

『タテ社会の人間関係』と文明論(1)誤解を招いた「タテ社会」の定義

『タテ社会の人間関係』は戦後日本の社会構造を的確に分析した社会人類学者・中根千枝氏の著書で、当時ベストセラーとして大変注目を集めた名著である。日本を「タテ社会」と定義して鋭い視点で切り込んでいるのだが、その定義...
収録日:2024/05/27
追加日:2024/08/08

関連特集

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と宇宙

こと座のベガや、さそり座のアンタレスが美しく輝く夏の夜に、ジョバンニ少年は「銀河鉄道」の旅に出ます。星々をめぐる旅の意味とは、いかなるものだったのか……。そのような…

令和8年上半期 人気ランキングBest10

気がつけば、令和8年ももう半年が過ぎました。恒例の大人気特集=今年1月から6月末までの人気ベスト10を紹介します。時の流れの速さは驚くばかりですが、時には一度立ち止ま…

中国古代史という「知の宝庫」

いうまでもなく、中国古代史は「知の宝庫」です。春秋戦国時代とはいかなる時代だったのか。なぜ、諸子百家ともいわれる思想家たちが百花繚乱のごとく現われたのか。史上初の…

「世界の神話」を知る楽しみ

神話を知る――そのことで、世界の見え方は一変します。やはり、どのような神話を信じてきたかによって、各地域の人々の文化も、精神性も、発想や考え方の基本も、歴然と変わっ…

祝日のない6月に「休み方」を考える

6月は「祝日」がない。子供のころから、そんな6月をうらめしく思ったことはないでしょうか。しかも季節の変わり目で、梅雨などの悪条件も重なる時期だからこそ、「休み方」を…

和歌を味わう…入門から深奥まで

「和歌」はかけがえのない日本の文化です。しかも知れば知るほど、その味わいはどんどん増し、日本文化や日本の精神性への理解も深くなります。日本人として知っておきたい「…

その他の特集

いま真剣に「平和」を考える

ロシアによるウクライナ侵略、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃。様々な「戦い」が目前で進行しました。戦争というものが、きわめて呆気なく始まってしまうようにさえ、…

いま日本政治の「真の課題」は

国会では、あいかわらず些末とも思える「追及ごっこ」が止みません。しかし、そんなことをしているヒマはあるのか。いま日本は多くの重要な課題に直面しています。それぞれの…

「脳」の秘密に迫る

「人がなすことは全て脳の仕業」ともいわれますが、しかし、脳はいまだに多くの「謎」に満ちています。しかも脳のあり方が、ダイレクトに心や身体、つまり健康や行動にも影響…