本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎 もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理 追加日:2024/01/18 『源氏物語』の本質は「もののあはれ」の一点に集約できると論じた18世紀の思想家・本居宣長。また、宣長はその「もののあはれ」こそが、日本人の道徳・倫理を基礎づけているとも指摘している。それはいったいどういうことなのか。今... 「道徳を語らない=道徳がない」ではない…本居宣長の反論 もののあはれと日本の道徳・倫理(2)日本に道徳はあるのか 追加日:2024/01/25 「もののあはれ」こそが日本の道徳の基盤にあると論じた本居宣長だが、その議論は、道徳が語られなかった日本には道徳が存在しないという、宣長より少し前の世代の儒者・太宰春台の主張に対する反論として展開された。そのような日本... 不倫へのバッシングを「もののあはれ」的にはどう考えるか もののあはれと日本の道徳・倫理(3)「不倫の恋」ともののあはれ 追加日:2024/02/01 『源氏物語』で描かれる恋愛の中心は「不倫の恋」である。インモラル(不道徳)ともいわれるその物語に、「もののあはれ」という倫理の基礎を見いだした本居宣長。そこには、切実な「あはれ」を歌や物語といった芸術的にものに描写す... 「なあなあ」と自粛警察…大和魂と漢才の対から見えるもの もののあはれと日本の道徳・倫理(4)「なあなあ」の日本ともののあわれ 追加日:2024/02/08 日本は「なあなあ」でいい――本居宣長は、人それぞれにある切実な「あはれ」に共感し、不道徳な思いをある程度許容することが日本的な道徳であると説いたが、今回取り上げる考え方がこの「なあなあ」である。表立ったルールではなく、...
『源氏物語』の謎…なぜ藤壺とのスキャンダルが話のコアに? 『源氏物語』ともののあはれ(1)雅な『源氏物語』の再発見 追加日:2023/11/02 紫式部が著した『源氏物語』は、日本最大の古典文学として、長らく日本人に読み継がれてきた。しかし、その物語は、世に出た当初から高い評価を得ていたわけではなく、本居宣長をはじめ、さまざまな解釈をされてきた。そこで今回は、... 光源氏の恋の動機…母の喪失と満たされない思い 『源氏物語』ともののあはれ(2)光源氏の喪失感と許されぬ恋 追加日:2023/11/09 当時からして多分にスキャンダラスな内容が綴られた『源氏物語』。主人公である光源氏は、なぜ禁忌とされる義母との恋に突き進んだのか。そこには幼くして母を亡くした光源氏の満たされない思いがあった。『源氏物語』の本文を参照し... 本居宣長が喝破!『源氏物語』と和歌は本質的に同じ 『源氏物語』ともののあはれ(3)『源氏物語』の本質と本居宣長の画期 追加日:2023/11/16 光源氏の禁忌的な恋を描いた『源氏物語』。その物語を、日本の知識人はどのように理解し、批評してきたのだろうか。儒教や仏教の宗教的な教訓に導くことにその意義を見いだした言説が優勢な中で、「もののあはれ」、その深い感動こそ... 本居宣長の説く「もののあはれ」の意味…心の動きとため息 『源氏物語』ともののあはれ(4)「もののあはれ」とは何か 追加日:2023/11/23 本居宣長は、歌も物語もその本質は「あはれ」というひと言で説明できると説いたわけだが、では「もののあはれ」とはいったいどのようなものなのか。また、なぜ宣長は「あはれ」に着目したのか。友人からの問いかけから始まったという... 欲と情――「もののあはれ」を二分する本居宣長の議論とは 『源氏物語』ともののあはれ(5)「欲」のあはれと「情」のあはれ 追加日:2023/11/30 「もののあはれ」の原理的探究を行った本居宣長。『源氏物語』の「あはれ」を理解するには、宣長の「あはれ」論への理解が欠かせない。『排蘆小船(あしわけのおぶね)』『石上私淑言』『源氏物語玉の小櫛』『紫文要領』といった宣長...
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