中世ヨーロッパの基礎的な学問「7自由学科」の一つが音楽 バッハで学ぶクラシックの本質(1)リベラルアーツと音楽 追加日:2019/11/01 クラシック音楽に関心がある人もない人も、バッハの名を耳にしたことはあるのではないだろうか。バッハの音楽がなぜ人を惹きつけるのかを考えるためには、西洋のクラシック音楽の伝統を理解する必要があると、樋口隆一氏は力説する。... 12世紀後半の細密画から絵解きするリベラルアーツ バッハで学ぶクラシックの本質(2)リベラルアーツの内容 追加日:2019/11/01 リベラルアーツとは具体的にどのような内容なのだろうか。文科系3科目、理科系4科目の計7科目に関して、12世紀後半に描かれた細密画を用いて、詳細な解説を加える。この絵には擬人化された7つの科目が描かれており、音楽を含めそれぞ... ピタゴラスが発見した音楽理論…宇宙の調和と天空の音楽 バッハで学ぶクラシックの本質(3)宇宙の調和と音楽 追加日:2019/11/01 なぜ音楽はリベラルアーツの一部として重要視されてきたのか。実は、「音楽」という言葉には、現代的な意味よりもはるかに大きい世界の調和を示す意味があった。その中で現在の意味での音楽は、ピタゴラスの発見などによって、宇宙と... 神に助けを求め、感謝を捧げながら作曲した天才・バッハ バッハで学ぶクラシックの本質(4)バッハの作曲への姿勢 追加日:2019/11/07 西洋クラシック音楽の源流は、宇宙までを巻き込んだ壮大な調和の世界の中に存在した。バッハはそうした流れを汲み、天才的な作曲家であったにもかかわらず、常に作曲に際して神に助力を乞い、そして作曲後は神に感謝していた。こうし... 19世紀のドイツで起こった“バッハのルネサンス” バッハで学ぶクラシックの本質(5)バッハのルネサンス 追加日:2019/11/14 自分という小さな存在のためではなく、普遍的な宇宙を表現するために作曲をするというバッハの精神は、彼の死後100年たった19世紀に、幾人もの偉大な作曲家たちに受け継がれていった。こうしたクラシック音楽は、何かとわずらわしい現... クラシック音楽の源流はキリスト教の聖歌である バッハで学ぶクラシックの本質(6)聖歌からの音楽の発展 追加日:2019/11/21 キリスト教の聖歌は、非常に長い歴史を持っている。はじめは小さな修道院で単純な歌を歌っていたが、徐々に都市が成立するとともに、生活が複雑かつ巨大なものとなると、それに伴いポリフォニーや対位法といった複雑な作曲技法が発展... ルター派の音楽を受け継ぐ最後の後継者として現れたバッハ バッハで学ぶクラシックの本質(7)宗教改革と音楽の変化 追加日:2019/11/28 これまで見てきた教会音楽の隆盛は、宗教改革によって大きくその様相を変化させることとなる。腐敗した教会制度を厳しく批判し、宗教を一般人にも分かりやすいものとして身近なものとしたルター派の宗教改革は、よりなじみやすいルタ... オペラの始まりとバッハが「マタイ受難曲」を書いた背景 バッハで学ぶクラシックの本質(8)オペラ、和声、対位法 追加日:2019/12/05 宗教改革に伴って教会音楽が大きく変化する中、新たな音楽のジャンルとしてのオペラが脚光を浴び始めていた。教会とは関係がなく、世俗権力の栄光を讃えるために用いられたオペラの文化に、バッハも作曲上の影響を受けていた。しかし... 「音楽の父」と呼ばれたバッハが影響を与えた名作曲家たち バッハで学ぶクラシックの本質(9)「音楽の父」の晩年 追加日:2019/12/12 バッハの晩年は、ヨーロッパの歴史を受け継いできたという自覚を持ち、非常にスケールの大きな曲を作っていった時代であった。最後の曲、「ミサ曲ロ短調」もおそらくカトリックの影響下で書かれており、キリスト教との強い関係は最後...
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