新型コロナによる日本初の院内感染にどう対処したのか 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(1)院内感染発生当時の状況 追加日:2020/09/01 国内初の院内感染が、和歌山県の済生会有田病院で起きた。和歌山県ではまず入院患者を個室に移し、その後、病室を訪れる医師、看護師など、うつす可能性の高い人からPCR検査を行っていった。さらに中国人観光客が出入りするホテルなど... 緊急非常事態のときに重要なのは「現場の癖」を知ること 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(2)PCR検査と保健所の現実 追加日:2020/09/01 PCR検査は陽性者の発見以上に、陽性者を「隔離」するための手段である。院内感染が起きたときに、関係者全員にPCR検査をしたが、全国の保健所でPCR検査がなかなか行われなかったのは、対象者を中国と関係ある人に限定したから。その後... 「和歌山モデル」として重要な3プラス1の要素とは何か 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(3)「和歌山モデル」が目指したもの 追加日:2020/09/03 「早期発見」「早期隔離」「感染者の行動履歴の徹底的な調査」が、感染拡大防止のために、和歌山県が取り組んできたことである。早期発見に有効なのが、町のクリニックとの連携。国は「4日以上の発熱が続いたら病院へ」と言っていたが... 「クリニックに行って大丈夫」というシステムができた理由 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(4)現場から学ぶことの大切さ 追加日:2020/09/03 和歌山県が陽性者発見にクリニックの協力を求めたのは、まず病院で仕分けしたほうが現場に混乱が生じないからだ。欧米には日本のような保健所が存在しない。日本の病院で欧米のような混乱が起こらなかったのは、保健所の果たした役割... 「緊急事態宣言」の問題点はどこにあったのか 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(5)「保健医療行政」と「国民の協力」 追加日:2020/09/03 2020年4月7日に出された「緊急事態宣言」は少し遅かったが、16日に対象を全都道府県にしたのは時宜を得ていたという和歌山県・仁坂知事。緊急事態宣言の問題点は、「即行動あるいは営業の自粛」としたことにある。保健所がある日本で... 「大阪モデル」をつくった吉村洋文知事の行動をどう見るか 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(6)前回の経験をどう生かすか 追加日:2020/09/04 「保健医療行政」と「国民の協力」のどちらを重視するかは、副作用を考えれば「保健医療行政」しかない。和歌山県では2020年5月下旬、県民へのメッセージを「不要不急の外出をやめる」から、「安全な外出、安全な生活、安全な営業で」... 「和歌山モデル」は大都市でも可能性はあるのか 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(7)経済活動と感染拡大防止の両立に向けて 追加日:2020/09/04 保健所の機能を活用して感染拡大を防ぐ「和歌山モデル」は、大都市でも十分可能だと仁坂知事は言う。保健所や公務員の数が多いのだから、彼らを一つの統合ネットワークのもとに駆使すればいい。今後、新型コロナの状況がどう推移する... なぜ和歌山県は「休業補償はしない」と表明したのか 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(8)「休業補償」はおかしい 追加日:2020/09/04 「休業補償を出すのが当たり前」という風潮があるが、和歌山県は出さなかった。それは、休業要請をした業種にはお金を出し、自発的に休業した業種や店にはお金を出さないというのは理屈に合わないからだ。県として救済するなら、等し... ポストコロナで経済を盛り上げるため和歌山県が考える3つのこと 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(9)今後の経済をいかに盛り上げるか 追加日:2020/09/06 ポストコロナにおいて、経済を盛り上げるために和歌山県が考えていることは3つある。1つ目は「耐える」ことだ。そこで大事な事業継続のために、助成金や支援策によって事業者を励ます。2つ目は新しい芽を生かすこと。特に現在進めてい... コロナ対策において大事なことは「責任」と「比較優位」 新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(10)ポストコロナにおける国と地方の関係 追加日:2020/09/06 よく「地方分散」といわれるが、何でも地方に移せばいいというものではない。基準認証の権限や規制の権限などを地方に移せば、県ごとに基準や規制が違うことになりかねず、企業活動が不便になる。国がキープする部分と任せる部分を賢...
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