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佐々木正人

佐々木正人

ささきまさと

多摩美術大学美術学部・統合デザイン学科客員教授/東京大学名誉教授
<プロフィール>
1952年11月11日生まれ、北海道出身。
1980年 筑波大学大学院博士課程(心身障害学)中退、
1985年 博士号取得(筑波大学)、
1980年から筑波大学助手、早稲田大学人間科学部助教授を経て、
1994年から東京大学大学院教授(大学院情報学環、教育学研究科兼任)、
2017年から現職。

【主な受賞】
2009年 日本認知心理学会第5回独創賞
2009年 京都大学綜合博物館第1回学術映像コンペティション入選(「動くあかちゃん事典」)
2015年 日本認知科学会フェロー

【主な学会活動】
心理学会会員 、
認知科学会常任運営委員、
International Society for the Ecological Psychology Board member、
生態心理学会代表(2000-2016)、
Co-organizer:International Conference on Perception and Action (Yokohama 2007).

【主な著作】
『レイアウトの法則』春秋社(2003)、
『デザインの生態学』(共著、後藤武・深沢直人と)東京書籍(2004)、
『動くあかちゃん事典』(共著)小学館(2008)、
『アフォーダンス入門』講談社学術文庫(2008)、
『ギブソン生態学的知覚システム』(監訳、古山宣洋・三嶋博之らと)東京大学出版会(2011)、
『新版 アフォーダンス』岩波科学ライブラリー(2015)

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある (全9話)

収録日:2019/03/18
追加日:2019/07/29

トップアスリートが語る究極の「アフォーダンス」とは

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(1)アフォーダンスとは何か-1

追加日:2019/07/29
生態心理学の中心的理論である「アフォーダンス」について解説するシリーズレクチャー。アフォーダンスはアメリカの心理学者ジェームズ・ギブソンの造語で、一言でいえば「動物に行為を与える環境の資源」ということになる。すなわち...

アートや建築など多領域に広がるアフォーダンスの考え方

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(2)アフォーダンスとは何か-2

追加日:2019/07/29
アフォーダンスの特徴として、アフォーダンスを特定するのは刺激ではなく情報だと佐々木正人氏は言う。また、われわれは最初、環境の意味をぼんやりと知覚しているが、段々と分化してきめ細やかになっていく。つまり「意味が先」であ...

「ダイナミック・タッチ」によって身体は情報を知覚する

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(3)身体:知覚するシステム

追加日:2019/08/05
生態心理学者ジェームズ・ギブソンは、身体のことを「知覚システム」と呼んでいる。ヒトは胎児の頃から独特の横揺らし運動を行っているが、それがあらゆる動きの原型となっているというのだ。振って揺らすことを「ダイナミック・タッ...

「環境は大きく分けて3つの性質からなる」

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(4)水と空気にある情報

追加日:2019/08/12
動物は空気や水といった媒質の中を移動でき、そのことで生じた情報の変化を知覚する。つまり、媒質には移動と知覚のアフォーダンスがあるということだ。われわれはそうした媒質に取り囲まれていて、その情報を探ったり、導かれたりし...

ギブソンの生態学的心理学の到達点ともいえる「生態光学」

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(5)生態光学:視覚論-1

追加日:2019/08/17
ギブソンはパイロットの視覚研究を通して、物の面(サーフェス)のきめと光があることで空気が視覚となることを発見した。さらに、その光は単なる放射光ではなくネットワークをつくる包囲光であると結論した。今回はギブソンの生態学...

生態光学は肌理・空気・遮蔽でつくられた視覚論

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(6)生態光学:視覚論-2

追加日:2019/08/17
われわれの世界は、多数の面のレイアウトで構成されているが、実はその面の遮蔽のへりで起こる変化が視覚の重要な情報となっている。つまり、われわれは隠されたものを知りたいがために遮蔽を越えて移動するわけで、これが視覚の本質...

われわれはレイアウトの中で、考えながら生きている

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(7)面のレイアウトにある意味

追加日:2019/08/24
われわれを取り囲む面のレイアウトは非常に多様である。乳児の行動を観察すると、床面や段差、あるいは壁際のレイアウトによって、さまざま動作を工夫していることが分かった。また、面のレイアウトにある物によっても、乳児は遊びな...

生態心理学者としてのダーウィンを考える

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(8)ダーウィンの心理学-1

追加日:2019/08/31
『種の起源』で知られるダーウィンは、動植物に関する緻密な観察記録も多数残している。『植物の運動力』『ランの受精』など、いずれも豊富な図版を多用し、植物は外からの生態学的な情報を受けて、動きや形を生みだしていることを証...

ダーウィンが発見した「穴ふさぎのアフォーダンス」とは

「アフォーダンス」心理学~環境に意味がある(9)ダーウィンの心理学-2

追加日:2019/08/31
ダーウィンは、冬になると木の葉を利用して穴ふさぎをするミミズの観察実験を行っている。その実験でも、また佐々木正人氏が行ったカブトムシの起き上がり方を観察する実験でも、動物の行為の意味は、周囲の物と1つのシステムになろう...

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