陸軍との予算折衝、汪兆銘政権、そして預金封鎖と新円切替 福田赳夫と日本の戦後政治(1)福田赳夫のイメージと大蔵官僚時代 追加日:2023/05/12 「福田赳夫」と聞いて、どのようなイメージが頭に浮かぶだろうか。「角福戦争(田中角栄VS福田赳夫)」や「三角大福中(三木武夫・田中角栄・大平正芳・福田赳夫・中曽根康弘)」などと称された権力闘争を、真っ先に思い起こす人もい... 昭電疑獄で大蔵省を去り政界へ…なぜ岸信介に惹かれたのか 福田赳夫と日本の戦後政治(2)政治家への道と岸信介との共通点 追加日:2023/05/19 順風満帆に見えた福田赳夫の大蔵官僚時代は、昭電疑獄事件を境に急転する。この事件をきっかけに大蔵省を退職することになった福田が志したのは、政治家への道だった。その後、岸信介に惹かれ、やがて政治活動をともに行っていくこと... 自民党結党に大きく関与し、自民党政務調査会の制度も構築 福田赳夫と日本の戦後政治(3)政策通としての役割と岸政権誕生後の躍進 追加日:2023/05/26 1952年の衆議院議員総選挙に当選し、政治家人生をスタートさせた福田赳夫。1955年にできた自民党では「政策通」として重要な役割を果たしていく。その一つが政務調査会(政調会)の制度を構築したことだ。その動きの中で一番真価を発... 2つの所得倍増計画…経済計画の福田とスローガンの池田 福田赳夫と日本の戦後政治(4)「所得倍増計画」の2つの系譜 追加日:2023/06/02 岸信介の側近として、政権内で一気に駆け上がっていった福田赳夫。そこで福田は、いわゆる「60年安保闘争」を経て日本政治の潮目が変わる1960年代を経験することになる。福田は最後まで首相官邸に入って岸を支えた。そして、岸信介政... 派閥解体をめざす党風刷新運動の挫折…不遇から大蔵大臣へ 福田赳夫と日本の戦後政治(5)党風刷新運動の失敗と佐藤栄作政権 追加日:2023/06/09 池田勇人政権の方針との食い違いが顕著になり、政調会長を辞職した福田赳夫。その後、自民党の派閥政治を改めるために「党風刷新運動」を展開したが、それも失敗に終わる。キャリアにおいて「冬の時代」を迎えた福田だったが、政権交... 角福戦争…派閥解消にこだわる福田vs金権政治の田中角栄 福田赳夫と日本の戦後政治(6)角福戦争と福田赳夫の敗北 追加日:2023/06/16 佐藤栄作首相の絶大な信頼を得て、政権内で確固たる地位を築いていた福田赳夫。佐藤が首相の座をしりぞく1972年、次期総裁の最有力と目されていたのは当然、福田だった。しかし、田中角栄の総裁選立候補がその状況を一変させた。「角... なぜ「三角大福」の抗争で福田の行動がわかりづらいか 福田赳夫と日本の戦後政治(7)田中政権から三木政権へ 追加日:2023/06/23 田中角栄政権成立後に進められた日中国交正常化は、実は自民党の総裁選とリンクしていた。福田赳夫はソ連との関係や台湾問題などに配慮して慎重姿勢を見せていたが、田中は三木武夫を取り込むための大義名分として日中国交正常化を公... 「福田ドクトリン」と全方位平和外交…福田赳夫の真実とは 福田赳夫と日本の戦後政治(8)福田政権「3つの功績」 追加日:2023/06/30 1976年に発足した福田政権は、経済、外交の両面で主に3つの大きな成果を残した。経済大国となった責任と平和的な国際協調を重んじる政治理念あってのことだが、その一つが「福田ドクトリン」と呼ばれるものである。「平和に徹し軍事大... エリート、理念重視、自民党近代化…福田赳夫を深掘りする 福田赳夫と日本の戦後政治(9)ぶれない政治家と自民党での役割 追加日:2023/07/07 派閥争い、金権政治という荒波を乗り越えて、自身の政治理念を貫き通した福田赳夫の政治家人生。どのようにして、福田のような政治家が生まれるに至ったのか。また、福田の掲げた理念は、今の自民党政治にとってどのような意味を持っ...
「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する 岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家 追加日:2023/02/18 戦後、A級戦犯容疑者として獄中生活を送ったのち、政界復帰からわずか4年で内閣総理大臣にまで上り詰めた岸信介。戦前と戦後を跨いだその激動の政治家人生は、どのようなものだったのか。晩年になって「昭和の妖怪」といわれた岸、そ... 「統制経済」で重宝され…喧嘩っ早い岸の官僚時代の武勇伝 岸信介と日本の戦前・戦後(2)統制経済を研究した官僚時代 追加日:2023/02/25 官僚を目指す東京帝大卒業生の多くが内務省を選ぶ中、岸信介が進んだのは農商務省だった。将来的な日本の変革を見据えてのことだが、その先見性は当たり、世界の潮流と合致していく。そこで岸が向き合ったのは「統制経済」である。そ... 左遷をバネに勇躍する岸信介、その成長の契機に迫る 岸信介と日本の戦前・戦後(3)満洲への「左遷」 追加日:2023/03/04 商工省で統制経済の知見を深めていた岸信介だが、官僚時代のキャリアにおいて大きな転機となったのは、満洲への「左遷」だった。近年の研究を参照すると、満洲での功績として挙げられる「満洲産業開発五カ年計画」の内実は、これまで... 東條英機と喧嘩…サイパン島陥落迫る日本と岸信介の覚悟 岸信介と日本の戦前・戦後(4)経済新体制と岸・東條の対立 追加日:2023/03/11 満洲国での大規模な産業開発を指揮する経験を経て、大物とも渡り合う政治力を身につけた岸信介。しかしその後、商工次官や商工大臣を歴任するも、岸はその中でさまざまな挫折を経験することになる。満洲国から帰国した後の岸の歩みを... 自由党への葛藤と決断――政治家・岸にとって最大の転換点 岸信介と日本の戦前・戦後(5)国民運動の挫折と自由党入党 追加日:2023/03/18 日本の将来を見据えてあるべき政治体制を模索してきた岸信介は、戦時中から政治活動の基盤となる組織形成に尽力していた。しかし、戦後、A級戦犯処分を受け、不起訴で釈放となるもしばらく隠遁生活を送ることになる。その後、国民運動... なぜ岸信介は戦後世界で復活できたのか?貫戦史でみる意味 岸信介と日本の戦前・戦後(6)貫戦史からみる岸信介 追加日:2023/03/25 1953年に自由党から国会議員となった岸信介は、その4年後には内閣総理大臣に就任する。今では考えられないその足取りの速さの背景には、戦前から知見を蓄えていた計画経済の担い手としての期待があった。その後、強力な党体制を築く目... 60年安保、米中との関係からみた岸信介の神話化 岸信介と日本の戦前・戦後(7)時代が求めた岸信介 追加日:2023/04/01 経済政策の改革を求める時代のニーズに応える存在として台頭してきた岸信介だが、外交や安全保障に対してはどのような姿勢を取っていたのか。シリーズを通して解説してきた岸の人物像や政策ビジョンの一貫性をさらに深掘りして、政治...
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