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天皇と憲法と近代日本(2)福沢諭吉の構想力

3. 「民心軋轢の惨状」の緩和は天下無上の美事

公開日:2019/10/19
出演者:江崎道朗(評論家)
国会を開設すれば、政敵のスキャンダルを暴露して排撃しようとする動きが強まることは、福沢は百も承知だった。党派間の積年の怨みと対立が深くなった状況で、国家の非常事態が起きたらどうするのか…。それが福沢の懸念だった。だが皇室が、政治的党派とはまったく無関係のところにあれば、それこそ「天下無上の美事」となる。そう説いた福沢の狙いとは?
天皇と憲法と近代日本(2)福沢諭吉の構想力
1. 「天は人の上に人を造らず」だが皇室は?
2. 皇室は国民全体を支えるコモンローである
3. 「民心軋轢の惨状」の緩和は天下無上の美事
4. 徳義の風俗を維持できるのは帝室のみ
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