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藤井敏嗣

藤井敏嗣

ふじいとしつぐ

東京大学名誉教授/環境防災総合政策研究機構・副理事長/山梨県富士山科学研究所長
東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程を1975年に修了後、東京大学理学部地質学教室助手を経て、東京大学地震研究所助教授、同教授。東京大学地震研究所長および東京大学理事・副学長を歴任し、現職。

専門はマグマ学・岩石学。理学博士。ピナツボ(1991年)や伊豆大島(1986年)、雲仙普賢岳(1990-95年)など国内外さまざまな火山噴火調査プロジェクトで中心的役割を果たす。2017年までの14年間、火山噴火予知連絡会会長を務めた。

著書に『正しく恐れよ!富士山大噴火』(徳間書房)、『火山と地震の事典』(大日本図書)の他、『火山の大研究』(ポプラ社)、『地震・津波と火山の事典』(丸善出版)など、監修・共著多数。

火山防災のため知っておくべきこと (全6話)

収録日:2019/03/29
追加日:2019/05/22

火山災害にはどのような特徴があるのか

火山防災のため知っておくべきこと(1)火山災害の特徴

追加日:2019/05/22
火山災害は他の災害に比べて発生頻度が高くなく、その特徴も一般にはあまり知られていない。しかし、火山噴火に伴う現象は、その影響が広範囲に及ぶため大災害につながることもある。それでは一体、火山災害にはどのような特徴があり...

火山灰と噴石による被害の特徴や与える影響とは

火山防災のため知っておくべきこと(2)火山灰と噴石

追加日:2019/05/29
火山噴火に伴う現象として、まずは火山灰と噴石が挙げられる。火山灰とは急冷されたマグマが砕かれてきた小さな破片のことで、それが降り積もるものだ。他方、噴石とは火口から大砲の弾のように飛んでくる石のことである。両者とも火...

ハワイ・キラウエア火山の噴火が示す溶岩流被害の甚大さ

火山防災のため知っておくべきこと(3)溶岩流

追加日:2019/06/05
火山噴火に伴う現象としては、溶岩流について知っておくことも重要である。溶岩流は吹き上がったマグマが火口から溢れ出て、山の斜面を降りてくる現象だ。流れていく速度は遅いが、森林や居住地を覆うと、復旧は不可能である。溶岩流...

火砕流とは…なぜ巻き込まれるとほぼ助からないのか?

火山防災のため知っておくべきこと(4)火砕流と火山ガス

追加日:2019/06/12
火山に伴う現象で非常に恐ろしいものとして火砕流がある。火砕流は高速かつ高熱で、巻き込まれたらほぼ助からない。噴火によって有毒な火山ガスが噴出することもあり、森林に悪影響を及ぼすことがある。また意外と知られていないが、...

予知の難しい火山噴火に対して事前にできる対策とは

火山防災のため知っておくべきこと(5)ハザードマップ

追加日:2019/06/19
さまざまな火山災害に対し、いかなる防災対策を取ることができるだろうか。現在の科学技術の水準では、火山噴火を正確に予知することは難しい。しかし、事前にできる対策としてはハザードマップの作成がある。これにより、効率的な避...

火山防災の要は情報収集と情報伝達

火山防災のため知っておくべきこと(6)必要な防災対策

追加日:2019/06/26
火山防災のためには、情報収集が不可欠だ。その中でも気象庁が出している噴火警戒レベルを正しく理解することは重要である。しかし、現在の火山噴火予知技術がまだ確実とはいえない以上、こうした情報を適切に理解して行動しなければ...

火山の仕組みを知る (全4話)

収録日:2018/04/16
追加日:2018/06/01

火山噴火が起こるメカニズムと日本の火山の特徴

火山の仕組みを知る(1)火山の世界的分布と噴火の仕組み

追加日:2018/06/01
火山の仕組みについて東京大学名誉教授の藤井敏嗣氏が詳説するレクチャーシリーズ。第1話では火山の世界的分布と噴火の仕組みを詳しく解説する。火山噴火には、地下のマグマが上昇し地上に現れるマグマ噴火と、マグマに由来する熱水に...

火山爆発指数7以上も?今後日本で起きる火山噴火の規模

火山の仕組みを知る(2)活動中の火山とその特徴

追加日:2018/06/01
東京大学名誉教授の藤井敏嗣氏が火山の仕組みについて詳説するシリーズレクチャー。第2話は日本で活動中の火山とその特徴についてだ。火山活動の継続期間は噴火によって大きく異なり、噴火開始直後に規模や収束時期を予測することは困...

富士山の噴火はいつ?予想される被害や影響とは

火山の仕組みを知る(3)富士山の噴火はあるか?

追加日:2018/06/01
「富士山は遠くない将来に必ず噴火する」―東京大学名誉教授の藤井敏嗣氏はそう語る。300年の休止期間を経た噴火は、爆発的な噴火となる可能性がある。仮に富士山が噴火して火山灰が降れば、首都圏の交通や経済に大きな影響が出ると予...

短期的予測はほぼできるが…火山噴火予知の現状

火山の仕組みを知る(4)噴火予知あるいは噴火警報の話

追加日:2018/06/01
噴火に対して数十年のタイムスパンにおける中長期的予測は困難だが、噴火の予兆を利用した短期的予測は可能である。東京大学名誉教授の藤井敏嗣氏は、噴火予知の現状をそのように解説する。ただし、噴火の予兆は多くの場合、直前にし...

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